構造物の設計等を行う場合に詳細な地形の把握が先決です。これを実測で行えば、絶対的な精度が得られますが、山地では取得密度が落ちる他、コスト増・効率低下が懸念されます。
中日本航空では、豊富な航空測量機材を活用して、ダム・道路・港湾の予備設計や詳細設計へ利用できる地形データの効率的な作成を提案しております。
作成された地形データは、防災や建設ICTへの転用も期待されます。


詳細な地形データを作成するためには?


構造物を作る際に、予備設計や詳細設計用として地図情報レベル500を求められることが多くあります。

公共測量申請

航空レーザ計測における「地図情報レベル500」は、公共測量作業規程や作業マニュアルが整備されていないため、公共測量として国土地理院へ申請する場合、公共測量作業規程第17条による手続きが必要です。 この申請により「地図情報レベル500」の等高線作成を認められた機材が、ヘリコプター搭載型レーザ計測システムのSAKURAシリーズです。

地図情報レベル500の等高線について

等高線データは航空レーザ計測で取得したデータから作成します。航空レーザ計測は、植生繁茂時期でも地表面の再現性が良く、かつ地図情報レベル500の等高線を作成するのに必要な取得点密度を得るために、ヘリコプター搭載型レーザ計測システムのSAKURAシリーズを使用します。

等高線以外の図化について

等高線以外の情報は、航空写真測量(デジタル航空測量カメラのUCXp-WA)を使用して図化を行います。幅広い階調の色情報を取得できるため、陰影部の軽減及び可視化ができ図化の補助となります。


航空測量による地形データ作成のメリット


  • 一度に広域を計測でき、実測と比べた作業の効率化による工期短縮が期待できます
  • 現地に立ち入ることのできない場所でも計測ができます
  • 災害等で迅速に災害地形を把握することができます
  • 細密な地形取得により大幅な計画変更等を防ぐことができます
  • 写真測量と比べ樹木下の高さ情報の精度が良く、樹木下の地形が計測できます

技術・機材



製品・成果


航空レーザデータ


航空レーザデータを取得することで任意断面を取得することができます。

オルソ画像データ


航空レーザ測量の写真、もしくはデジタル航空測量カメラから歪みを補正後に、隣接写真とシームレスに接合したオルソ画像データが作成できます。

オルソ+等高線図


主題図の一つとして利活用されます。土地利活用状況と地勢を関連して把握することが可能です。

断面図


断面図は、道路防災や斜面防災における現況図として活用できます。

その他


関連項目