現在、ドクターヘリ業務、物資輸送業務、技術検査業務を担当しています。ドクターヘリ業務では整備士として、ドクターやナースを安全かつ迅速に患者様のもとに送り届ける仕事をサポートしています。また、物資輸送業務では、パイロットと一緒に機体に乗り込み、荷卸し場と呼ばれる限られたスペースに荷物を誘導する役割を担っています。いずれの業務も、最重要事項は安全を確保すること。このため、運航の際には常にパイロットとコミュニケーションをとり、お互いが不安に思う点や注意点を確認しあうことで、不安全要素をゼロにするように務めています。
人の命や大切な荷物を預かるため、運航整備士の責任は重大ですが、そのぶんやりがいがある大きな仕事。日々、安全な運航を支えていることが、自身のプライドとなっています。

機体整備の面白さは、機体を分解して点検し、組み直すことで、ヘリコプターの仕組みがより深く理解できるところにあります。ヘリコプターを飛ばす一つひとつの技術に感動することも多く、最近は、より新しい機体のライセンスを取得して後輩にその技術を伝えたいと思うようになりました。担当するヘリコプターが空を飛ぶと考えるだけでドキドキしますが、技術で不安を一つずつ解消できるところが、整備士の醍醐味です。整備が終わってその機体を送り出す時は、毎回大きな達成感と充実感を感じます。
入社7年目に一等航空整備士の資格を取得し、その後はイタリアでの国家試験に挑戦して合格することができました。中日本航空は、たくさんのチャンスをいただける会社。自分で自分の可能性を広げてきたことが、整備士としてのプライドにつながっています。