漁業や近隣の環境に影響する排水温度の調査を行います
発電所周辺の異常温排水は周辺漁業に深刻な影響を与えかねない他、近隣の環境悪化を引き起こす原因となります。航空機を使用して、上空から広域に均一な調査を実施し、近隣住民への説明資料やCSRのためのデータ取得を行っております。
熱赤外域波長帯を観測することで、肉眼では捉えることのできない温度変化を調査することができます。一般的に温度調査は点で計測されることが多く、刻一刻と変化する海流を広域に捉えるには限界があります。航空機に搭載したリモートセンシング機材を利用した観測では、広域を短時間でより正確に計測できるため、調査データの信頼性が増すほか、目で見ることのできない熱の情報を視覚的に捉えられます。

技術・機材
- 航空機搭載型リモートセンシングシステム『CAST』
- 航空機搭載型マルチスペクトルスキャナ(AZM)
CASTによる調査では、熱赤外データの他に近赤外データや可視画像も同時に取得できます。濁りの調査や赤潮、基礎生産量としての植物性プランクトン調査などが実施できます。
製品・成果
水温・濁度・クロロフィル分布図
海域の温度分布を視覚的に捉えられます。