大学は理工学部で航空宇宙工学を学びました。その頃はまだ仕事の具体的なイメージがなく、学んだことが活かせる企業に就職できればという思いでしたが、所属していたグライダー部の先生に中日本航空の情報をいただいたことがきっかけで、就職を希望するようになりました。募集要項に元気で明るい方を望むと書いてあったことも、動機に結びつきました。
所属する設計課は、飛行機やヘリコプターをお客さまが望む仕様に改造するための設計をしたり、技術検討書類の作成を行う部署。報道取材、航空測量、物資輸送、消防防災など、用途によって改造内容も大きく異なるため、改造する航空機の知識はもちろん、必要な機材の知識も必要です。また、機体、機材ともに外国製の製品が多いため、英文の書類をもとに航空局の方に説明を求められることも少なくありません。入社時は英語が苦手だったため、英文の書類を理解するのにとても苦労しましたが、努力を重ねたおかげで英語力も格段にアップしました。
入社4年目に結婚し、翌年に第一子を出産しました。出産6週間前からの産前休業、出産後8週間の産後休業の後、約1年間の育児休業を取り、2017年の4月から業務に復帰しています。現在は育児のために時間短縮で働いていることもあり、主担当ではなくアシスタントとして図面や書類の作成を行なっていますが、復帰したことで仕事の楽しさを再認識できました。目が回るほど忙しい毎日のなかで仕事を楽しめるのは、職場の皆さんの理解と協力があるからこそ。日々、感謝の気持ちを忘れずに業務にあたっています。
この仕事のやりがいを感じるのは、自分が提案した案にお客さまが賛同してくださった時や、自分が設計した図面が形になって機体に搭載された時。航空事業に携わるということは人の命に関わることであることを常に意識しながら、今後も知識と技術をより一層深めていきたいと考えています。