学生時代、営業は提案書の作成やセールスが主な仕事だと思っていました。ところが、中日本航空の営業は、時には作業着で山を登り、着陸のための機体誘導も行うなど、これまでのイメージにはない仕事にも取り組むとのこと。この点がほかの業界の営業とは異なり、ならではの楽しみが感じられるのではないかと思って志望しました。
仕事では、山岳地域工事用の資機材運搬の輸送依頼を受けつけ、その各種手配を行っています。まずは、いつ・何を・どこに・どれだけ運ぶのか情報を集めて機体を選定。次に荷物を吊り下ろす現場の調査、作業計画や日程の調整、航空局に申請する書類の作成などを行います。作業当日は、私自身も現場へ行くことも。そこでの安全管理にも務め、最後に精算をしたら、案件のクロージングとなります。もちろん、セールス活動にも取り組み、会社の収益の向上にも貢献しなければなりません。
物資輸送は、ヘリコプターという特殊な輸送機を用いて行います。機長や整備士には信頼を寄せていますが、彼らの技術と知識を最大限生かすには、私が事前準備をしっかり整えておくことが肝要。また、営業の仕事は、チームの命に関わるため、判断を下す場面では「これでいいだろう」という油断は禁物です。常に安全意識を高め、「これで大丈夫だ」という確信を持った上で決断を下しながら、一つひとつの仕事を着実に進めることが重要ではないかと考えています。
航空事業では、物資輸送だけでなく、報道・医療分野でもヘリコプターを運航。用途によって機体の特徴は異なります。私はまだ物資輸送以外の案件実績がそれほどありませんので、今後多様な依頼に適切に対応できるようにするためにも、各機体の知識を習得しておきたいです。どんな依頼も任せられる安心感を、いつもお客さまや先輩方に感じてもらえるようになったら一人前。その域に達するまでこれからも努力し続けます。