ハンドヘルドレーザシステム(ZEB1)による地下空洞内部の計測事例のご紹介です。
前半:取得したデータの紹介
後半:航空レーザとの重ね合わせ事例
内部は非常に暗くわずかな明かりを頼りに徒歩で移動しながら、3次元計測計測を行いました。ハンドヘルドスキャナーZEB1はレーザデータによるSLAM技術を利用したGPS不要の3次元計測システムで、このような地下空洞の計測に非常に有効です。データは自社開発のソフトで可視化し、複雑な地下空洞を様々な表現方法で閲覧できます。
地下空洞のデータと別途計測した航空レーザ測量成果を重ねることで、地下空洞の位置や地表からの深さを把握することができます。航空レーザ測量は植生下の地形を詳細に把握できるようにヘリコプター搭載型の波形記録方式レーザースキャナ ”SAKURA"を使用しています。
植生に覆われた斜面の航空レーザ測量事例です。
”SAKURA”は、Riegl社製の波形記録方式のレーザシステムを自社インテグレートしたシステムで、高精度に地形の3次元計測を行うことができます。この地域の地形は露岩や転石によりとても複雑で、一般的なメッシュデータ(DEM)や等高線では表現が難しいものでした。そこで自社開発した点群ビューワ”Mierre”により3次元での可視化と転石の机上確認を行っています。
フロート型離発着場を利用したドローンレーザ計測に成功しました。
ドローンの運搬が難しい河川やダム湖周辺での活躍が期待できます。